相続したけど手続きは何もしていない・相続税も払っていない
ご相談者様の家族構成・資産情報
ご相談に来られたY様は83歳で、4人のお子様がいらっしゃいます。
ご主人は2年前に亡くされていました。
しかし、Y様は相続について勉強したことはなく、知識がないので全くわからないという状態でした。
なので、ご主人が亡くなられてから2年間なにも手続きをしていなかったそうです。
保有されている資産は、駅近くにあるご自宅と700坪の農地です。
相談内容
相続税は10ヵ月以内に納税しなければならないのに、払わないまま期日を過ぎてしまった
相続について何も知識がなかったY様。
ご主人が亡くなり、相続についてそろそろ何かしなければならないのだろうなぁとなんとなく思ってはいても、何をすればいいのかわからない内に2年以上経ってしまいました。
そんな時たまたま「不動産相続の相談窓口」のダイレクトメールが家に届きます。
それを見たY様は勉強会に参加することに決めました。
そしてその勉強会で、相続税は10ヵ月以内に納税しなければならないということを知ります。
相続手続きを早くしなければいけないことに気づいたY様は、勉強会終了後すぐに不動産相続の相談窓口のアドバイザーに相談に行きました。
課題、問題点
早く相続税を払わなければならないけど、そのための資金がない。どうすればいい?
本来、相続税の申告と納税は被相続人が死亡してから10ヵ月以内に行うことになっています。
調査が入れば、知らなかったから過ぎてしまったでは済まされません。
ご主人が亡くなって2年以上経っているので早く払う必要がありますが、現金をそんなに沢山は持っていません。
相続税はいくらぐらいになるのだろうかと、Y様は不安を感じていました。
もともと兄弟で共有していた土地、争いなく分割するには?
700坪の農地は、もともとご主人が兄と共有で持っていたものでした。
ご主人が亡くなってから何も手続きをしていなかったので、ご主人の持ち分は、Y様とお子さま4人とで相続したことになっていて、今はひとつの農地をご主人の兄を含めた6人で持っている状態です。
しかし後々Y様自身が亡くなることを考えると、土地はお子さまたちとその叔父にあたるご主人の兄が共有するといういびつな状態に。
そうなると、事情もわからないお子さまたちが叔父さまと話し合って土地をどうにかするのも大変です。
話がまとまらずに土地は放置することになってしまったり、トラブルを抱えることになったりするかもしれません。
解決策
相続税の支払い金額を税理士に確認
相続税の資金問題に関しては、まずは金額を確認する必要があります。
「不動産相続の相談窓口」が店舗で提携している税理士に確認すると
支払う金額は50万程度であることがわかりました。
50万円であればY様も払えない金額ではありません。これにはY様もホッと一安心。
そのため、相続税の資金に関しては何も問題がなくなり、Y様はすぐに手続きをしました。
「不動産相続の相談窓口」店舗にて土地を買い取ることをご提案
相続税については問題なかったものの、ご主人の兄が共有名義に入っている土地に関しては、今のうちに対処をしておいた方がよさそうです。
話をさらにお聞きすると、Y様は今、離婚して家に戻ってきた長女とその子供(孫)2人とで、合わせて4人で暮らしているのですが、
生活資金に困っていて、それについてはほかの二人のお子さまも心配しているようでした。
「不動産相続の相談窓口」アドバイザーは土地を売却し現金化してはどうかと提案しました。
Y様の農地は700坪の広さがあり、駅の近くにあります。住宅地にすれば好立地で需要もあります。
これにはY様もお子さまたちも納得しました。
Y様のお兄様にも不動産相続の相談窓口のアドバイザーが提案内容について丁寧に説明し、賛成していただけました。
その後はとんとん拍子で話が進み、無事トラブルなく相続手続きを済ませることができました。
この事例から学べること
相続の手続きは早めに行いましょう
相続についての知識がほとんどゼロの状態で勉強会に参加したY様。
勉強会に行くより先に税務署から連絡が来ていたら、何もわからず法廷通りに土地を分けることになっていたでしょう。
後々、事情もわからないお子さまたちが叔父さまと話し合って土地をどうにかするのも大変です。話がまとまらずにトラブルを抱えることになっていたかもしれません。
早めに対応をしなければ、このように手続きがどんどん複雑になっていくのです。
そして、時間が経てば経つほど状況も変わっていきます。
相続人が亡くなりその子供に権利が移れば、相続人が増えることもありますし、例えば相続人の一人が認知症を患った場合は…などリスクは増すばかりです。
このように相続の手続きはいつかやろうと放置して長い期間が過ぎると、思わぬトラブルが起こりかねません。
トラブルを未然に防ぐためにも、なるべく早いうちに手続きを行いましょう。
そもそも、期日を過ぎているのに納税ができていないということは決してあってはならないことですよね。
知らなかったでは済まされません。
相続に関する基礎知識を学びましょう
今回の例ではY様は10か月以内に納付しなければならない相続税を支払っていませんでした。
また相続は土地やお金を引き継ぐだけでなく、被相続人の借金を引き継ぐことになるなど
損をしてしまうケースもあります。
相続はいつやってくるかわかりません。
相続手続きで失敗しないためには、最低限の基礎知識は身につけておいたほうがよいでしょう。
まとめ
いかがでしたか?はじめての相続はわからないことだらけで戸惑うことも多いです。
相続について何から始めていいかわからない、不安だ、といったことを少しでも感じているなら、ぜひ専門家にご相談ください。
「不動産相続の相談窓口」では全国で随時勉強会を開催しております。
個別に相談するのは億劫だと言う方は、まずはお気軽に勉強会にご参加ください。
お近くに開催している勉強会がない場合は、本部までお問い合わせください。